Yoshiharu WADA 和田剛治


PROFILE

Photo by Hiroki Takasaka
Photo by Hiroki Takasaka

和田 剛治(わだ よしはる)

 

 福岡県久留米市出身。東京・福岡を拠点として活動を展開する。

桐朋学園短期大学部を首席卒業後、桐朋学園大学音楽学部演奏学科に編入学、卒業後は研究科も修める。戒重守、ジャン=ポール・セヴィア、故 山岡優子の各氏に師事。

 フランスのノルマンディーピアノ講習会、フランス・アジャクシオ国際音楽学院のマスタークラス等、海外に於いても研鑽を積む。 

 

 第6回ブルガリア「音楽と地球」国際コンクール第1位入賞をはじめ、日本ザイラー国際ピアノコンクール第4位、第1回横浜国際ピアノコンクールにて特別賞、第1回九州国際バッハ音楽コンクールにてグランプリ及び音の森グループ賞等、数々のコンクールで受賞する。 

 

 在学中に石橋文化ホール(久留米市)にてデビューリサイタル行い、以降、ブルガリアの首都ソフィアでの音楽祭「Arts for the Earth」に招かれてのソロリサイタル(おそらくブルガリアにおけるフランス現代作曲家デュティユーのピアノソナタの全楽章初演となり、リサイタルの模様はラジオ局によりレコーディングされる)、横浜美術館クラシックライブにての3年連続のソロリサイタル、2011年8月ブルガリア音楽家・舞踏家連盟の招聘により、ブルガリア首都ソフィアにて広島・長崎原爆追悼式典にてピアノ献奏・並びにソロリサイタル、9月石橋文化ホール(久留米市)、2012年7月フランスにて2度のソロリサイタルとジョイントコンサート(ドビュッシー生誕150周年記念)、2013年大阪にてデュティユー追悼ソロリサイタルを行うなど、各地にてソロ活動を行う。

 また佐賀の浪漫座では作曲家に焦点を当てたサロンコンサートシリーズ “Salon de Compositeur”の企画を立ち上げ開催している。その他にも、筑陽学園創立90周年や久留米市ガス事業開始100周年・久留米ガス(株)新社屋移転記念祝賀会等の式典にも招かれて記念演奏等も行う。 

  またローランド・バーダー指揮、ポーランド国立クラクフ室内管弦楽団と3度の共演をはじめ、黒岩英臣指揮・桐朋短大オーケストラ、横浜交響楽団等とのコンチェルトも活発に行う傍ら、クラリネット奏者タラス・デムチシンとの共演など、数々の室内楽の演奏会にも出演する。  

 

 2016年6月には、新設された久留米シティ・プラザ「ザ・グランドホール」のオープニングシリーズでは、橘 直貴指揮・コンセール エクラタンと共演、10月には久留米室内管弦楽団の第46回定期演奏会(石橋文化ホール)にソリストとして出演する。

 2017年11月 ブルガリア・ソフィアにて在ブルガリア共和国日本大使館主催の「第28回日本文化月間」に招かれリサイタルを、12月には東京・渋谷にて歴史民俗作家 堀江宏樹氏と解説付きの音楽会「松濤音楽会」を開催。  

 2018年恩師・山岡優子没後10年にあたり「偉大なる芸術家の思い出・没後10年 山岡優子先生を偲んで」に出演、11月には平成30年度 久留米市芸術奨励賞を受賞、11/21には受賞披露も兼ねて「ドビュッシー没後100年記念 オール・ドビュッシー・プログラム」のソロリサイタルを開催し、好評を博する。

 また2019年初春、久留米市新年賀詞交換会にてピアノ演奏を行い、5月には久留米市美術館「坂本繁二郎展」のミュージアムコンサートの構成と演奏を行う。11月には久留米市美術館「ショパン-200年の肖像展」のプレイベントとしてオールショパンプログラムにてランチタイムコンサートを久留米市庁舎にて行う。2021年久留米市石橋文化センター開演記念として記念リサイタルを行う。 

 

 古典から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、特にフランス現代作曲家であるデュティユーのピアノソナタは、彼の妻であり初演者でもあるピアニストのジュヌヴィエーヴ・ジョワより高く評価されている。

 一般社団法人 九州音楽文化振興会理事、久留米連合文化会会員、九州国際バッハ音楽コンクール特別部門の審査員も務める。